宇治
妹いもらがり 今いま木の嶺に 茂り立つ 夫つま松の木は 古人ふるひと見けむ 万葉集 菟道稚郎子わきのいらつこ
黄檗山・萬福寺〜世界文化遺産・宇治上神社〜宇治神社など源氏物語とお茶の街・宇治を歩く・・・
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お茶と源氏物語の街・宇治 | ||
京都と奈良を結ぶ交通の要衝で古来、歴史に登場した地です。水と緑豊かな美しい景観が今も残り、宇治川両岸に世界文化遺産の平等院、宇治上神社などの古社寺が佇みます。五十四帖からなる『源氏物語』の「橋姫」、「浮舟」など、最後の十帖は宇治が舞台です。宇治橋〜三室戸寺にかけて、これに因んだ石碑や石仏が建てられ古蹟を訪ね歩く人も多く、『源氏物語』の世界を体感できる源氏物語ミュージアムもあり、味わい豊かな宇治茶でも知られます。 |
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大手筋商店街 | 伏見の錦市場と称された納屋町商店街 | 竜馬通り商店街にある龍馬館 |
柳が美しい宇治川派流 | 中書島駅前 | レトロだろっ?銭湯だぜっ!(*゜▽゜)/ |
京阪・中書島駅 | 伏見は幕末と名酒のまち・・名水もねっ!(^_-) | 断面形状が卵型と呼ばれる2600系 |
こちらも卵型と呼ばれる2600系 | シングルアームパンタの京阪3000系特急 | 京阪8000系特急『エレガン都 エクスプレス』 |
4月14日に京阪宇治線(中書島−宇治)を中心に登場した新型車両13000系(左は7000系) | 宇治線 | |
13000系運転席 | 13000系の清楚な車内 | 黄檗駅で下車 |
黄檗新生市場・・現在も営業中は6店舗 | 萬福寺塔頭・宝蔵院・・・墓参り | 宝地蔵が出迎えてくれる!(*^-^*) |
鉄眼一切経(重文:江戸期)収蔵庫 | 霊苑から宇治俯瞰 | |
黄檗山萬福寺 ☆地図 | ||
萬福寺は、1654年(江戸時代)、中国福建省から渡来した隠元禅師が後水尾法皇や徳川四代将軍・家綱公の崇敬を得て1661年に開創された中国風の寺院。日本三禅宗(臨済・曹洞・黄檗)の一つ、隠元禅師、木庵禅師、即非禅師など中国の名僧を原点とする黄檗宗の大本山です。萬福寺の建造物は、中国の明朝様式を取り入れた伽藍配置です。正面 一間を吹放しとした主要伽藍を中心軸上に置き、同じ大きさの諸堂が左右対照に配されています。このように創建当初の姿そのままを今日に伝える寺院は、日本では他に例が無く、代表的禅宗伽藍建築群として主要建物23棟、回廊、額、聯などが国の重要文化財に指定されています。 |
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知る人ぞ知るパン屋さん、休みでした!(>_<) | 黄檗宗大本山・萬福寺総門(重文:江戸期) | 放生池へ・・・ |
ハス池(放生池)にハス花が咲いています・・ | 天真院の竜宮門と夾竹桃が中国風でえぇ感じや・・・(*^-^*) | |
「萬福寺」は隠元書の額が掛かる重層の楼門作り、左右に裳階(もこし)、山廊がある三間三戸の三門 | 中国の明朝様式を取り入れた伽藍配置 | |
山門〜天王殿への参道 | 間もなくポンと?開花するハスの花 | |
睡蓮池 | 弥勒菩薩(布袋)坐像を祀る天王殿(重文:江戸期) | 都七福神の一・弥勒菩薩(布袋)坐像 |
弥勒菩薩(布袋)の周りに四天王が祀られている。持国天(東方)、増長天(南方)、広目天(西方)、多聞天(北方)の四守護神を四天王という。 | ||
四天王の一・多聞天(北方)・・かな?(^^ゞ | 三冠・ボルトより快速?!韋駄天さま!(*゜▽゜)/ | 仏殿(大雄宝殿:だいおうほうでん/重文:江戸期) |
黄檗山の一日を始終する巡照(じゅんしょう)板 | 朝昼の食事と朝課の時に打つ青銅製の雲版 | 生飯台 |
日常の行事や儀式の刻限を報じる開梆((かいぱん) | アイスクリン、いかがっすか〜(^▽^;) | 桃を模った香台 |
月台と擯罰石(ひんばつせき) | 釈迦如来坐像(大雄宝殿) | 獅子に乗っている隠元禅師? |
中国風の回廊をめぐります・・ | 卍くずしの匂欄(こうらん)と法堂(江戸期:重文) | |
西方丈 | 徳川歴代将軍を奉る威徳殿(非公開) | |
仏殿(大雄宝殿:だいおうほうでん/重文:江戸期) | 中国風の回廊 | 回廊にある合山鐘 |
開山碑 | 開山堂(江戸期:重文) | |
卍くずしの匂欄(こうらん) | 開山堂(江戸期:重文) | 三門(重文:江戸期) |
山門を 出れば日本ぞ 茶摘うた 菊舎(きくしゃ)菊舎句碑 | 源氏物語ミュージアム・・休館日!(>_<) | |
世界文化遺産・宇治上神社 | ||
元は下社の宇治神社と一体で平等院の鎮守社ともいわれ明治維新までは、「離宮上社」と呼ばれていました。本殿は平安時代後期に建てられた現存するわが国最古の神社建築です。祭神は応神天皇とその皇子菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)、兄の仁徳天皇とされています。境内正面の拝殿は鎌倉初期のもので、寝殿造りの様相を伝えています。特に縋破風(すがるはふ)といわれる手法を用いた屋根の美しさは格別です。三棟の内殿を一列に並べて、共通の覆い屋で覆った特殊な形式の建物で、左右の社殿にある蟇股(かえるまた)も建築年代を示すものです。また源氏物語宇治十帖では八の宮の山荘を、平等院の向かい岸の当社辺りを想定したようです。 |
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世界文化遺産・宇治上神社 | 拝殿(国宝:鎌倉期) | 神が降臨すると言われる立砂 |
宇治七名水の一・桐原水(きりはらすい) | 本殿(国宝:平安期) | |
八の宮の山荘を彷彿とさせる雅な拝殿 | 世界文化遺産・宇治上神社 | |
・・・ | 第四十八帖・早蕨(さわらび)之古跡 | 傍らにひっそりと咲く女郎花(おみなえし) |
宇治神社 | ||
地域の産土神(うぶずながみ)であった離宮社は、対岸に平等院が建立されると、その鎮守社としての地位も与えられました。江戸時代迄は宇治神社と宇治上神社は一対でした。この一帯は応神天皇の皇子で、宇治十帖の八宮(はちのみや)のモデルとも言われている「莵道稚郎子(うじのわきいらつこ)」の邸宅跡と考えられ、皇子の亡くなった後、邸宅跡にその霊を祭ったのが両神社の縁起と伝わります。応神天皇の離宮とも関わりがあったと思われ、「離宮社」、「離宮八幡」などと称されました。 |
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江戸時代迄は宇治神社と宇治上神社は一対だった宇治神社 | ||
宇治は菟道とも書かれウサギの手水 | 宇治神社一の鳥居 | 朝霧橋 |
ヒロイン「浮舟」と「匂宮」が小舟で宇治川に漕ぎ出す場面・・・屏風に登場人物などが描かれている宇治十帖モニュメント | ||
美味しい蕎麦屋さん(酒蕎麦:しゅばく) | 吉川英治の宮本武蔵に登場する通園茶屋 | 旧三の間 |
宇治川 | 大化2年(646年)に架けられた宇治橋は瀬田の唐橋と山崎橋と共に日本三古橋の一と伝える。 | |
えぇなぁ〜(*^-^*) | 平等院前通り | 宇治へ来たらスイーツでしょ?!(>▽<;; |
靴を脱いで・・応接サロンって感じ?!(^^)! | 抹茶みつまめ、美味しくいただきました〜(^^♪ | 観光客で賑わう平等院前商店街 |
紫式部と宇治橋 | 山紫水明な宇治 | 京阪宇治駅 |
中書島行き・13000系普通車に乗車(*゜▽゜)/ | 13000系運転席・・心霊写真か?(^^ゞ爆 | 京阪中書島駅 |
旧3000系特急の現8000系(8030番台)特急 | 宇治川派流(寺田屋浜) | やっぱり伏見の町には酒蔵が似合う!(*゜▽゜)/ |
伏見名水・伏水 | 竜馬通り商店街 | 納屋町商店街 |
Tourist.2012.08.13(M) |
あとがき |
冠省 8月14日、私が宇治を訪ねた13日の夜半からの記録的な豪雨によって宇治、宇治田原、南山城にも甚大な被害受けたと知り大変驚くとともに、 不幸にも被災された方々並びに被災地に慎んでお見舞いを申し上げます。 略儀ではございますが、この場をお借りして、お見舞い申し上げ、一日も早く復旧、復興がなりますよう重々に心願いたします。 早々 管理人・Syo |
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