月とうずらの里・錦秋の深草探訪

 

夕されば 野辺の秋風 身にしみて うずら鳴くなり 深草の里 (千載集)藤原俊成

 

月とウズラの里・深草の錦秋を満喫・・・☆⌒(*^∇゜)v

 

栄春寺〜瑞光寺(元政庵)〜宝塔寺・七面社〜石峰寺・五百羅漢めぐり〜伏見稲荷大社

 

伏見城遺構が現存する曹洞宗・栄春寺

泰澄山と号する曹洞宗の寺院。戦国時代の永禄11年(1568年)、傳養和尚によって開創されました。総門、観音堂は伏見城遺構で、本堂裏の小高い丘(墓地)も伏見城遺跡の土塁跡です。江戸時代の代表的兵学者・長沼宗敬澹斎の墓と、文化3年(1806年)、会津藩主建立の碑誌があり、撰文は大学頭林述斎によるもので会津藩と当寺は、幕末まで関係があったと伝えます。

酒蔵 旧奈良鉄道の鉄橋橋脚跡(レンガ部分) 栄春寺
栄春寺総門(伏見城遺構) えぇなぁ〜(*^-^*)
(*^-^*) 会津藩々主建立の碑誌(伏見城土塁跡) 伏見桃山城
境内 えぇなぁ〜(*^-^*)
(*^-^*) 伏見城遺構の土塁跡 古天王社
陵墓参考地・沓塚(くつづか) 深草北陵(十二帝陵) 浄土宗・真宗院
深草一風情がある・・・瑞光寺(元政庵:極楽寺の薬師堂跡)

当地は極楽寺の薬師堂跡と伝わり、明暦年間に元政上人が草庵を建て、父母と共に住し深草山瑞光寺と号した。竹薮を背にした萱葺屋根の本堂と山門は深草一風情があると言われています。この石標は元政の旧跡瑞光寺を示すものである。元政(1623〜68年)は、彦根藩士であったが出家、詩人として有名になりました。元政の墓は境内西隅にあり、遺命により塔を建てず封土の上に元政が好んだ竹を三本(一本は法華経の為、一本は両親の為、一本は人々の苦悩を救う為と伝えます。)立てただけの簡素なものです。毎年3月18日に元政忌が行われ遺品が公開されます。元政上人は戒律と孝道に努められた人で、その孝心は古人の句にも「元政の母のあんまやきりぎりす」と称される程に有名でした。水戸光圀が元政の親孝行と清楚な人柄を知って、「嗚呼孝子元政之墓」という墓碑を建てることを申し出ましたが、時の住職は遺志を尊重してそれを辞退したと伝えられています。元政上人の墓所にて年齢の数を回り酒、タバコ、病気、男女関係等の悪縁を切ってもらう「縁切り」信仰もあります。

瑞光寺(元政庵) 茅葺の山門 \(●⌒∇⌒●)/
深草随一の風情といわれる瑞光寺・・・独り占め感覚でゆっくり楽しみました!(*^-^*)
宝塔寺(ほうとうじ)

縁起は藤原氏の極楽寺に迄遡り、源氏物語にも登場する真言律宗の寺院ででしたが突如として、法華宗(日蓮宗)に改宗したと伝わります。徳治2年(1307年)日蓮の法孫日像は、京都で布教中に洛外へ追放されました。その時、真言寺(向日市)において、時の極楽寺住職・良桂と三日三晩の宗論を行い、良桂が屈服し極楽寺を法華道場に改めました。そして日像を開山とし、自らは二世となりました。室町時代の四脚門の総門(重要文化財:室町期)、本堂(京都府指定文化財:桃山期)、多宝塔(重要文化財:室町期)は文化財を有します。

(*^-^*) 極楽寺礎石(平安期) 宝塔寺宝塔寺総門(四脚門:重文:室町期)
日像荼毘処 (*^-^*) 仁王門
仁王門に復元された牡丹の天井画 境内
えぇなぁ〜(*^-^*) 本堂(京都府指定文化財:桃山期)
多宝塔(重要文化財室町期)

境内に日蓮、日朗、日像三代の遺骨を納めた多宝塔が、ある事から宝塔寺と言います。応仁の乱で荒廃しましたが、天正18年(1590年)、日銀上人によって再興されました京都市内に現存する最古の多宝塔で重要文化財(室町期)に指定されています

多宝塔(重要文化財:室町期) ・・・ 日像上人廟
参拝します・・・ 七面社参道
七面社
七面社俯瞰 ・・・ 伏見桃山城遠望

・・・

・・・ えぇなぁ〜(*^-^*)
石峰寺の五百羅漢めぐりを裏から・・・(^▽^;) 京都市深草墓園
\(●⌒∇⌒●)/ 京都市深草墓園
えぇなぁ〜(*^▽^*) 石峰寺
石峰寺

石峰寺は百丈山と号し黄檗宗の寺院で、薬師如来を本尊とします。平安中期の武将・源満仲が摂津多田郷に建立した石峰寺が起源と伝わります。正徳3年(1713年)、黄檗宗・万福寺の六世・千呆(せんかい)によって建立された禅道場です。江戸中期、創建時は諸堂も有する大寺院でしたが、大正15年(1915年)、昭和54年(1979年)に失火、現在は本堂、竜宮造りの赤門などを残すのみです。現在の本堂は昭和60年(1985年)の再建です。本堂背後の山中には多くの石仏が並び、釈迦の誕生〜涅槃(ねはん)に至るまでの一代を表現し諸菩薩、羅漢を一山に安置しています。長年の風雨を得て丸み、苔寂びて風化に伴う表情や姿態に一段と趣きを深めています。これらは、江戸中期の画家・伊藤若沖(じゃくちゅう)が石峰寺の七代住職・蜜山(みつざん)の協力を得て下絵を描き、6〜7年余の歳月をかけて石工に彫作させたと伝えます

こま札 ・・・ 赤門(竜宮造り)
(^_-) 鈴鹿野風呂の歌碑 (*^-^*)
伊藤若沖(じゃくちゅう)

境内に墓地があり、墓石表面には「斗米庵若中居士墓」と記しその右には貫名海屋(ぬきなかいをく)の撰文による筆塚があります。若中は江戸時代中期の画家で錦小路の青果問屋「桝屋」の長男として生まれましたが幼少より画を好み、狩野派の画を学び中国の古蹟を真似、光琳の図案風の筆致を取り入れて人物山水花鳥画を描きました。特に鶏画を得意とし絵を求める人は白米一斗を謝礼としたので「斗米庵」と称されました。市井の生活を嫌い晩年は深草に閑居し清貧の中で画筆に親しみ寛政12年(1800年)、9月10日、85歳で没しました

境内 切支丹地蔵 伊藤若沖墓所
一に南天寺とも言われる石峰寺・・・紅葉もえぇなぁ〜 (@^▽^@)
えぇなぁ〜(*^-^*) 赤門(竜宮造り)
石仏群(五百羅漢)

本堂背後の山中にあり石造釈迦如来像を中心に十大弟子、五百羅漢、禽獣鳥魚(きんじゅうちょうぎょ)などを配し釈迦の誕生〜涅槃(ねはん)迄の一代を表しています。この石仏群は伊藤若沖が下絵を描き作らせたと伝えます。江戸時代の作ですが、その表情はいずれも奇抜軽妙、洒落味があって微笑ましく洛西五智山の石仏と供に京都市石仏群の双璧と称されます

釈迦誕生 伊藤若沖が下絵を描き作らせたと伝える石仏群(五百羅漢)
出山釈迦 十八羅漢 説法(釈迦・文殊・普賢)
托鉢修行 ・・・
(⌒▽⌒) 石仏(羅漢) 参道と石仏(羅漢)群
諸羅漢坐禅窟 (*^-^*) 説法(釈迦・文殊・普賢)
賽(さい)の河原 えぇなぁ〜 (⌒▽⌒)
ムッ・・ナニカ? (;^◇^ゞ 石仏(羅漢) 耒迎諸菩薩
正に錦秋・・・黄金色に輝いております?!\(●⌒∇⌒●)/
Beautiful!!!(・_・)ヾ(^o^;) 欧米かっ?!
Wonderful!!!(・_・)ヾ(^o^;) 欧米かっ?!
えぇなぁ〜(*^▽^*) 本尊・薬師如来像 吊るし柿
(´ー`) 境内
いつ訪ねても花などの手入れもいき届いて清々しい境内 (*^-^*) ・・・
えぇなぁ〜 (´ー`) 六地蔵 歯痛治癒のご利益がある、ぬりこべ地蔵
珍しい和合狐? 稲荷大社・千本鳥居
命婦社(みょうぶしゃ:奥の院奉拝所)

本殿の東方、千本鳥居を抜けたお山への上り口、通称「命婦谷」にあり一に「奥の院」の名で知られています。この奥の院奉拝所はお山を遥拝する所で、稲荷山三ケ峰は、この社殿の背後に位置しています。参道は左右二本あってその両側には鳥居が林立し、あたかもトンネルの有様で「千本鳥居」と称され稲荷大社の名勝となっています。

朱の世界へ・・・ 奥社奉拝所(命婦社) 稲荷大神(御神石)
おもかる石

灯篭の前で願い事の成就可否を念じて石灯篭の空輪(頭)を持ち上げ、そのときに感じる重さが、自分が予想していたよりも軽ければ願い事が叶い、重ければ叶い難しとする一種の神占石です。

神占石・おもかる石 ・・・ 神遣いのキツネさん =^_^=
伏見稲荷大社

欽明天皇が即位(531年又は539年)される前の事について、「日本書紀」では次のように書かれています。稲荷大神のご鎮座は秦(はたの)伊呂巨(具)(いろこ(ぐ))によって和銅4年(711年)2月初午の日に、なったと伝えられており、秦大津父とこの伊呂巨(具)との200年たらずの脈絡についてはほとんど不明です。太秦の秦氏族は、記録の上では大宝元年(701年)、桂川畔にそびえる松尾山に松尾神を奉鎮、深草の秦氏族は、和銅4年(711年)、稲荷山三ケ峰の平らな処に稲荷神を奉鎮し、山城盆地を中心にして、御神威赫々たる大神があたかも鼎立する結果となりました・・・一千年前に清少納言も足を運んだと伝えます。

・・・ 本殿(内拝殿) 拝殿
豊臣秀吉が造営した楼門(重文:桃山期) キツネさんと鳥居
茶碗子の水 こま札 待機していたキララくんと再会!(*゜▽゜)/
スイートポテト600gと焼きイモ&蒸しイモ800gくださいな〜(*≧m≦)ぷっ=3 Pちゃんの大好物なもので (^^ゞ 藤森神社
いちの木さん(旗塚) 本殿 ビックリしたニャン (=^・・^=)
コニャニャちは〜 =^_^= 気をつけて帰るニャン、またニャン (=^・^=) 近鉄・京都線

Tourist  2009.11.23(M)

 

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