D-京都一周トレイル北山東部コース@
【京都一周トレイル北山東部(比叡山〜大原・戸寺)コースを歩くT】
月影の いたらぬ里は なけれども ながむる人の こころにぞすむ 「続千載集より月かげ」 法然
比叡山→釈迦堂→横高山→水井山→仰木峠→大原・戸寺まで京都一周トレイル(北山東部コース)を歩く
京都一周トレイル | ||
京都市街を取り囲む山々を中心に、全長約72.5kmのコースと、京北エリアを一周する全長約40kmのコースがあります。"京都の自然を歩く"をテーマに京都の東南に位置する伏見稲荷〜比叡山・ケーブル比叡駅(標識No.74)までの【東山コース:24.6km】、比叡山・ケーブル比叡駅〜大原、鞍馬・二ノ瀬(富士・守谷神社:標識No.49)までの【北山東部コース:17.9km】、鞍馬〜山幸橋〜高雄・槇ノ尾バス停(標識No.88)までの【北山西部コース:19.3km】、高雄・槇ノ尾バス停(標識No.88)〜清滝、嵐山〜苔寺川松尾林道(標識No51)までの【西山コース10.7km】以上の全長約72.5kmコースと豊かな森林や清流や田園風景に恵まれた京北地域【京北コース】をめぐる全長約40kmコースからなります。京都市を始め、京都府山岳連盟、京阪電気鉄道、阪急電鉄、西日本JRバス、京都市交通局、京都大阪森林管理事務所、京北自治振興会、京都市観光協会からなる「京都一周トレイル会」により整備されている。今回の【北山東部コース:17.9km】 ケーブル「比叡」駅 北山No.1〈40分← →35分〉ドライブウェイ歩道橋No.6〈25分← →20分〉釈迦堂No.9-2〈40分← →40分〉玉体杉〈10分← →5分〉峰辻標識No.12〈10分← →15分〉横高山No.13 〈25分← →25分〉水井山No.16-1〈60分← →40分〉仰木峠No.18〈20分← →15分〉ボーイスカウト道分岐No.19〈60分← →45分〉「戸寺」バス停 道中、延暦寺西塔・釈迦堂〜玉体杉〜横川中堂〜大原〜鞍馬へと豊かな自然や歴史・文化などに触れる事ができます。 ☆コースには標識を設置されていて見落としや見間違いさえしなければ、迷うことなく歩けると思います。 |
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おけいはん普通車に乗って京阪三条へ | 丹波橋で快適性を追求した仕様でゆったりな8000系特急・エレガント・サルーンに乗り継ぎ | |
京阪三条駅 | 比叡山・延暦寺行きの比叡山ドライブバス | 銀閣寺 |
昔、住んでいた北白川別当町界隈@白川通り | 山中越えルート | 比叡山ドライブウェイ |
車窓から眺める琵琶湖・浜大津界隈 | ・・・ | |
ロッテルド比叡 | 間もなく延暦寺バスセンター | ・・・ |
世界文化遺産・比叡山延暦寺 ☆地図 | ||
延暦寺は天台宗総本山です。延暦7年(788年)、伝教大師最澄は比叡山上に自ら刻んだ薬師如来像を本尊として、一乗止観院(根本中堂)を創立し比叡山寺と号したのが延暦寺の創始であると伝わります。延暦寺という単一の堂宇は無く、東塔(とうどう)、西塔(さいとう)、横川(よかわ)の三塔からなり夫々の中堂(本堂)と付随する堂宇があり三塔十六谷三千坊と称され比叡山全体が延暦寺です。桓武天皇の平安遷都に伴い、都の鬼門の方向にある比叡山寺が官寺(国家を鎮護する為の寺院)に選ばれました。延暦寺と号したのは、伝教大師最澄没後の弘仁14年(823年)であると伝わります。その後、他山の宗教争い等で、しばしば多くの堂を焼失しましたが、その度に復興され現在に至ります。比叡山から数多くの名僧、高僧を輩出しており、平安〜鎌倉期に各宗派を広めた法然、親鸞、道元、一遍、栄西、日蓮らの僧もここで修行し日本仏教の発祥地とされる所以です。元亀2年(1571年)、織田信長の軍勢によって比叡山全山すべて焼き払われ建物で残ったのは西塔にある瑠璃堂のみとされ僧侶、坂本の住民など二千人以上が惨殺されました。その後、豊臣秀吉、秀頼、徳川家康、家光らによって延暦寺は復興されました。比叡山は日本仏教の母山とされ、文化遺産が豊富な寺院としても有名で63点の国宝、重要文化財を含む数百点もの寺宝を所蔵し世界文化遺産にも登録されています。かっては、皇室を檀越とし一般庶民を近づけずに長く女人禁制を守り続けていた叡山も今日では一般庶民に親しまれる寺院となりました。 |
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延暦寺バスセンター | 元亀兵乱殉難者鎮魂塚 | |
元亀兵乱殉難者鎮魂塚解説 | 延暦寺・比叡山案内図 | まずは、鶴喜の比叡そばセット(^^♪マイウ〜 |
大講堂(重要文化財)・・ここで5年に1度の法華大会広学堅義、経典の講義が行われます。 | (開運平和の鐘) | |
根本中堂(こんぽんちゅうどう:国宝) ☆地図 | ||
根本中堂は東塔の中堂(本堂)であるだけでなく延暦寺第一の総中堂(本堂)でもあります。延暦7年(788年)、伝教大師最澄は一乗止観院(現・根本中堂)を創建し自らが刻んだ薬師如来像を安置して比叡山寺と号しました。これが延暦寺の始まりです。現在の建築は徳川家光の命により復興されたもので寛永19年(1642年)、落慶法要が営まれその後大小の修繕が加えられ現在に至っています。桁行は11間(20m)、奥行6間(11m)で中堂の前庭をコの字型に約90mの回廊が取り囲んだ入母屋作りの壮麗な建築物です。中央の大厨子には秘仏の薬師如来像祀られ、その前には開創以来1200年間灯され続けている「不滅の法灯」があります。 |
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根本中堂(国宝)は平安初期、最澄が建立した一乗止観院で天台宗総本山の中心道場 | ||
戒壇院(かいだんいん:重要文化財)、阿弥陀堂(あみだどう) | ||
戒壇院・・・天台宗の僧侶が受戒する道場として重要なお堂です。戒壇建立は伝教大師の入寂後に勅許がおり第一世天台座主・義真の時に創建されました。内陣には本尊の釈迦如来坐像と僧形の文殊菩薩、弥勒菩薩が祀られています。阿弥陀堂・・・阿弥陀堂は昭和12年(1937年)の比叡山開創法要を記念して建立されました。本尊は阿弥陀仏坐像で全国の壇信徒、有縁各家の先祖を祀り念仏回向が日々行われます。 |
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宮沢賢治の歌碑「根本中堂」 | 江戸初期に再建され大乗戒を授かる戒壇院 | 宗派不問で先祖の回向が受けられる阿弥陀堂 |
法華総持院東塔(ほっけそうじいんとうとう) ☆地図 | ||
伝教大師最澄は、日本全国6ヶ所の聖地に宝塔を建立しました。「六箇所の宝塔」の中心をなすものとして貞観4年(862年)、慈覚大師によって創建されましたが、元亀2年(1571年)9月、織田信長の比叡山焼き討ちにより焼失した。400年以上たった昭和55年(1980年)に再建されました。上層部に仏舎利と法華経1000部、般若心経50万巻、100万遍の念仏名号を納め下層部の須弥壇には胎蔵界大日如来を中心に五仏が祀られます。 |
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法華総持院東塔(左)と阿弥陀堂 | 円仁が創建し昭和再建の法華総持院東塔 | |
比叡山ドライブウェイ | 弁慶が汲んだと伝える弁軽水 | 西塔へ・・・ |
京都一周トレイル標識・北山6 | 弁慶が千日間、参籠した山王院(千手院) | |
京都一周トレイル標識・北山7 | 山王院〜浄土院への石段 | |
比叡山延暦寺で最も浄域な浄土院(伝教大師最澄御廟) | ||
浄土院(伝教大師最澄御廟)・・・参拝させていただきました。m(__)m | ||
京都一周トレイル標識・北山8 | 西塔案内図(マップ) | |
親鸞聖人修行の地 | 親鸞聖人旧跡 | 荷い堂(にないどう:常行堂と法華堂) |
弁慶が担いだと伝える荷い堂 | ・・・ | 恵亮堂 |
釈迦堂(転法輪堂:重要文化財) ☆地図 | ||
西塔の中堂(本堂)で正式には天法輪堂と言います。貞和3年(1347年)に建てられた園城寺の弥勒堂を、織田信長の比叡山焼き討ち後、豊臣秀吉の命で文禄4年(1596年)に、ここに移築したものであるとされています。天台様式の典型な堂々とした風格のある建物で、延暦寺に現存する建物では最古です。釈迦堂と鎌倉時代に造られたという最澄自作の秘仏・木像釈迦如来立像は共に重要文化財に指定されている。 |
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釈迦牟尼佛 | 西塔の中堂(本堂)・釈迦堂 | |
西塔をあとに横川へ・・・ | 京都一周トレイル標識・北山9-2 | |
石仏 | 歌碑 | 絵地図 |
京都一周トレイル標識・北山10-1 | ・・・ | ・・・ |
・・・ | 京都一周トレイル標識・北山10-2 | |
峰道は千日回峰行者が歩かれる行者道 | 石塔 | |
石仏 | ・・・ | 黒谷青龍寺分岐 |
京都一周トレイル標識・北山11-1 | トレイルを外れて黒谷青龍寺へ・・・ | |
浄泉院址 | ・・・ | 石仏 |
石塔 | 黒谷青龍寺浄域 | |
真盛上人供養塔 | 解説 | ワォッ!強烈な下り坂や〜(>_<) |
黒谷青龍寺(くろだにせいりゅうじ) ☆地図 | ||
比叡山西塔北谷の黒谷にある寺院でここは西塔五谷に含まれず、比叡山延暦寺一山寺院の別所谷、西塔別所で正しくは比叡山黒谷青龍寺と号し、開基は天台座主・慈恵大師良源と伝える。鬱蒼と生い茂る杉の巨木の森に建ち、古くより隠遁者の住居となった。当地は、浄土宗祖・法然上人が若くして比叡山に登り天台宗の学業に勤めるが、名利を求めず遁世して仏道修行に励む事を決意し18歳で黒谷の慈眼房叡空の元に入られ、聖僧としての道を歩まれた。以後、万民救済の法門を求めて経蔵に籠もり、一切経を披閲すること5回に及び、43歳の春、立教開宗の一文に出会われた。その後、法然上人は比叡山を下りられ、悩める多くの民衆のためにお念仏のみ教えを布教した。当地は大黒天出現の地という伝承から、大黒天を安置し、大黒谷と呼ばれていたのが黒谷となったという。京都の金戒光明寺の地を黒谷というようになったことから、浄土宗では元黒谷(もとくろだに)ともいう。天台宗の天台尼僧が住いしているが、浄土宗総本山・知恩院が管理している。本尊は、恵心僧都(源信)作という阿弥陀如来坐像。ここ青龍寺は法然上人が25年に亘り修行究学された聖地として、法然上人二十五霊場特別霊場(番外)に指定されている。 |
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戻りはむっちゃ強烈な上り坂や〜(>_<) | 黒谷青龍寺 | |
静寂な境内 | 天満宮 | 18歳の法然坐像 |
求道者真盛像 | 境内にも多数の石塔、石仏が並ぶ | |
唐破風(向唐破風)のある寺院建築もいい感じの本堂 | 鐘楼・・いい鐘音が山間に響きました!(^-^)v | |
法然が一切経を五度閲読したという報恩蔵 | 法然上人歌碑 | 解説 |
青龍寺をあとに・・・ | 参道は杉木立の中を急坂が続くが、余りの急坂のため走出道(はせだしみち)、走出坂ともいう。 | |
・・・ | 浄泉院址 | 京都一周トレイル標識・北山11-1 |
峰道は山の頂きを歩くから琵琶湖や京都市内が垣間見え比叡山ドラスブウェイと並行している部分もあります・・・ | ||
・・・ | 京都一周トレイル標識・北山11-2 | |
極楽への道?! | アップダウンを繰り返す峰道を速歩。。。(; ̄ー ̄川 | |
玉体杉(ぎょくたいすぎ) ☆地図 | ||
比叡山の西塔〜横川の間の尾根ある玉体杉から西に京都、東には滋賀の琵琶湖の風景が眺められる。ここは、千日回峰行者が回峰行中、京都御所に向かって玉体加持をされる神聖な所。そして、唯一腰を下ろして休息できる場所でもある。 |
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ひと際目立つ見事な一本杉・・・王体杉に到着!(*゜▽゜)/ 回峰行者が京都御所に向かって、玉体(天皇)の安泰を祈り、国の平安を祈る聖所 | ||
玉体杉前には菊のご紋を模った蓮台石が備えられ、回峰行者(阿闍梨)が唯一腰を下ろせる休息場でもある。 | ||
解説 | 玉体杉西側・・・京都御所など京都市内俯瞰 | |
玉体杉東側・・・母なる湖・琵琶湖、淡水湖では世界的にも珍しい人が住む島・沖島 | 玉体杉をあとに・・・横川へ急ぎます。。。 | |
京都一周トレイル標識・北山12 | 危険注意事項!必読!!! | |
横川への分岐 | ・・・ | ・・・ |
・・・ | えぇなぁ〜ヾ(≧▽≦)ノ | ・・・ |
歩いてきた比叡山の稜線 | 上り下りを繰り返します。。。(; ̄ー ̄川 | 横川に到着〜(*´ο`*)=3ホッ |
横川(よかわ) ☆地図 | ||
西塔から4km北奥にあり霊峰感の漂う地域で平安時代〜現代迄多くの文学作品の舞台になっています。横川を開いた慈覚大師円仁も日本初の旅行記「入唐求法巡礼行記」を著すなど学究質の気風が漂う修行場となっています。朱色も鮮やかな舞台造りの横川中堂、四季に法華経論議する事から名が由来した四季講堂(元三大師堂)、如法写経などを納めている根本如法塔など比叡の昔日の面影を今に伝えます。 |
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横川中堂へ・・・ | ・・・ | 龍池弁才天 |
横川の中心堂宇で昭和17年の落雷で焼失し昭和46年に復元された懸造り風の横川中堂 | ||
円仁の入唐帰国後に創建された横川中堂 | 仏教経典が納められている根本如法塔 | 横川案内図 |
横川からは東海自然歩道を歩きます・・・ | ・・・ | この下のトンネルを潜ります、、、下水管?(爆 |
比良山系の解説 | ススキが咲いています!(*゜▽゜)/ | 道が荒れてきました!(>_<) |
台風の大雨で一周トレイルより道が荒れていて激坂続きや〜(; ̄ー ̄川 | ||
雨でえぐられて階段の一段の高さが半端ない!!! | トレイルと合流!(*´ο`*)=3ホッ 京都一周トレイル標識・北山17 | |
京都一周トレイル標識・北山17 | 杉木立の中を速歩で大原へ進撃中〜(; ̄ー ̄川 | |
大原の里(京都府)と仰木の里(滋賀県)を結ぶ柳木峠・・かつては、米など物資を牛や人力で運んだと伝える。 | ||
仰木峠(573m) | 京都一周トレイル標識・北山18 | ボーイスカウト道で大原へ下山 |
京都一周トレイル標識・北山19 | ボーイスカウト道は急な坂道で山ビルに注意!ゾーンらしい。。。(>_<) | |
京都一周トレイル標識・北山20 | せせらぎの音が聞こえてきました! | |
冷たい沢水で汗をぬぐいます。(*´ο`*)=3ホッ 冷たくて気持ちよかとですが、やっぱり寒いとで〜す!(>_<) | ||
・・・ | 橋が流失してますがな!(>_<) | ・・・ |
川沿いを歩きます・・・ | 旧若狭街道・解説 | 川みたいな道や〜(>_<) |
・・・ | 出口に獣除けゲート | ゲートを振り返っています。。。 |
京都一周トレイル標識・北山22 | ヤマビルなど注意!(>_<) | 日暮れ間近 |
京都一周トレイル標識・北山23 | 大原の里山 | |
京都一周トレイル標識・北山24・・・今日は大原戸寺で終了!次回はここから!!(*゜▽゜)/ | 京都バス・戸寺停留所 | |
京都駅行きの京都バスに乗車!(*´ο`*)=3ホッ | 今日歩いた比叡山の稜線 | 京阪中書島駅 |
Tourist.201 |