近江探訪【南湖周遊】

 

比良三上 雪さしわたせ さぎの橋   松尾芭蕉

 

近江(堅田漁港、浮御堂→守山第一なきざ公園寒咲き菜の花→堅田・内湖、堅田教会→坂本・日吉大社)

 

湖族が栄えた町・堅田地図

大津市堅田は琵琶湖の水運、漁業など、湖上の特権を持つ湖族が栄えた町で中世、湖上の交通や漁業の権益を背景に栄華を極めました。堅田漁港は、湖族(堅田衆)の栄華を彷彿させてくれます。古来、湖西は大津〜若狭へ向かう西近江路や若狭街道、敦賀へ向かう敦賀街道や北国街道など陸上交通が整備され、湖上交通による荷物の輸送も行われた為、堅田や大津などは琵琶湖の港湾都市として発展しました。

潮の香りはしないでござるが?!(>▽<;; おろっ。。。琵琶湖一、二の大規模な堅田漁港
その昔、琵琶湖の水運、漁業など湖上漁業権などを掌握した湖族(堅田衆)の権勢を彷彿させる漁港
浮御堂(海門山満月寺)地図

近江八景「堅田の落雁」で名高い浮御堂は平安時代、一条天皇の長徳年間(995年頃)、比叡山の恵心僧都源信(えしんそうずげんしん)が湖上安全と衆生済度を祈願し、自ら一千体の阿弥陀仏を刻んで建立したのが浮御堂の始まりと伝える臨済宗大徳寺派の寺で正しくは海門山満月寺と号します。現在の浮御堂は昭和9年(1934年)の室戸台風で倒壊し、昭和12年(1937年)に再建され往時の情緒を残し観音堂には聖観音座像(重文:平安期)が安置され境内には樹齢約500年と伝える老松があります

近江八景「堅田の落雁」で名高い浮御堂は臨済宗大徳寺派の寺で正しくは海門山満月寺と号します。
湖上に迫出している浮御堂 浮御堂からの南湖(琵琶湖)の眺め\(●⌒∇⌒●)/
第一なぎさ公園(守山市)地図

1月〜2月にかけて、カンザキハナナという早咲きの菜の花が約12,000本程咲き、冠雪している比良山系とのコントラストが大変美しい。また夏には、約4千uの土地に、約12,000本のひまわりが一面に咲きます。

琵琶湖東岸にある第一なぎさ公園では早咲きの菜の花(カンザキハナナ)が七〜八分咲きでしょうか・・・
菜の花と雪雲に覆われた比良山系
冬と春のオーバーラップでござるな・・・(*゜▽゜)/おろろ〜
痛いほど冷たい風雪に震えながら菜の花の春色を楽しめます?!(>▽<;; おろっ
Wonderful! (・_・)☆ヾ(^^ ) 欧米か?!
Beautiful! (・_・)☆ヾ(^^ ) 欧米か?!
この時期の琵琶湖周辺は、とても天候が変わりやすく風雪で波立つ琵琶湖の湖面と雪雲に覆われる比良山系
世界的にも珍しい湖の島に人が住む沖島 雪雲に覆われる比良山系と菜の花・・・冬と春のコラボでござるよ!(*゜▽゜)/おろっ
とっても寒いけど・・・春の予感?!(^▽^;)おろろっ
第一なぎさ公園をあとに・・・ マザーレークを一跨ぎ!琵琶湖大橋
湖西側から眺める対岸の湖東側は第一なぎさ公園(守山市) ズーム!
道の駅・米プラザでは、近江で作られた新鮮な野菜、米、食料や酒なども販売しています。(^-^)v
新鮮な野菜など販売しています。(*゜▽゜)/
堅田内湖地図

堅田にある大きな堅田内湖は琵琶湖に残る23の内湖の一つで一見ただの池のように見えるが、琵琶湖の内湖で、琵琶湖と水路で繫がっている。面積約71000u、流域面積3.1kuを有しています。農業用水の水源利用とともに洪水流出の遊水(調整)池としての役割を持っています。また、琵琶湖産淡水真珠の養殖も行われている。琵琶湖に棲息する固有種の宝庫とされているが、近年、外来種の繁殖が著しく、棲息する固有種は激減している。

再会を約した友と一献!高島の地酒ゲット! 親子丼セット!(^^♪まいう〜 琵琶湖産淡水真珠を養殖している堅田内湖
堅田内湖と内湖大橋 ウィリアム・メレル・ヴォーリズ建築(登録有形文化財)の日本基督教団堅田教会
八講堂千体地蔵

山の辺の道沿いに祀られている八講堂千体地蔵は、かつて八講堂があった付近からたくさん発見された石仏と伝える。坂本の町は石仏が大切に祀られているのに目を魅かれるが「心無い無頼な輩が、形の良い石仏を庭石などとして持ち去る者がいる・・・」罰当たりな話を聞きました。合掌

山の辺の道から琵琶湖の眺め 八講堂千体地蔵
かつて八講堂があった付近から発見されたと伝えるたくさんの石仏や石塔など
山王総本宮・日吉大社地図

比叡山東麓に鎮座する日吉大社は、約2100年前、崇神天皇7年に創祀されたと伝える全国3800余の日吉・日枝・山王神社の総本宮です。平安京遷都の際には、当地が都(平安京)の表鬼門(北東)に位置する事から、都の魔除・災難除を祈る社として、また伝教大師が比叡山に延暦寺を開かれてよりは天台宗の護法神として多くの方から崇敬を受け、今日に至ります。 日吉大社には約40のお社があり、全ての神を総称して日吉大神と呼びます。 二つの本宮と五つの摂社から成り、日吉七社・山王七社と呼ばれる。お社の中心となるのが東西本宮を始めとする山王七社で祭神は☆東本宮:大山咋神(おおやまぐいのかみ) 家内安全・土地守護・縁結び・子孫繁栄 ☆西本宮:大巳貴神(おおなむらのかみ) 方災除・家業繁栄・福徳開運 大山咋神は地主神として神代の昔から比叡山の守護神と鎮座され、大巳貴神は天智天皇が大津に都を定められた時に国家鎮護の神として奈良の三輪山より遷し祀られたのが今から約1300年前と伝える。この二柱の大神を日吉大社と称し、歴代の天皇を始め武将から庶民に至るまで厚く崇敬されてきました。※五摂社:☆牛尾宮:大山咋神荒魂 - 大山咋神の荒魂 ☆樹下宮:鴨玉依姫命 ☆三宮宮:鴨玉依姫命荒魂 - 鴨玉依姫命の荒魂 ☆宇佐宮:田心姫神 ☆白山宮:菊理姫命

宇佐宮参道 宇佐宮拝殿
宇佐宮拝殿 宇佐宮(祭神:田心姫神 旧称:聖真子 ) 1598年に造営された日吉造(ひえづくり)の本殿
白山宮(祭神:菊理姫神 旧称:客人宮) 1598年に造営された三間社流造の本殿
東本宮 ・・・ 西本宮へ・・・
神猿(まさる)舎と神馬舎 神猿舎には、お猿が二匹いるでござる。 日吉大社案内図
西本宮 拝殿 解説(拝殿)
西本宮(祭神:大己貴神 旧称:大宮/国宝) 見ざる、言わざる、聞かざる・・・三猿の絵馬がおもしろいでござる!(^▽^;)おろっ
日吉大社のご朱印を頂きました!(*゜▽゜)/ 西本宮楼門 大宮川
校倉(あぜくら) お滝場 東本宮へ・・・
神輿の起源といわれる山王神輿(重文)

神輿収蔵庫には安土・桃山時代の神輿七基が収蔵されていて、正しくは「日吉山王金銅装神輿(こんどうそんしんよ)」という。平安時代の延暦10年(791年)、第50代・桓武天皇の勅願により西本宮、東本宮の神輿二基が造られ、唐崎に渡御したと伝える。永久3年(1115年)になって七基が揃う。保安4年(1123年)、第72代・白河法皇が造り替えたと伝える。平安時代、延暦寺の下級の僧侶(悪僧、僧兵)や日吉社の神人が武装し、洛中の朝廷、権門に対して強訴を繰り返した。これらは、山門の南都、寺門との対立の際に利用された。白河院政時代、七基の神輿による「神輿振り」が行われた。時には、源平に阻まれ、鴨川の河原に神輿を置いて帰ったという。神輿振りは40回以上にのぼったという。 白河法皇ですら「天下の三不如意」として、「賀茂河の水、双六の賽、山法師(比叡山の僧兵)。是ぞ朕が心に随わぬ者」と嘆いたという。室町時代、元亀2年(1571年)、元亀の兵乱では、織田信長の日吉大社、延暦寺焼き討ちにより、すべての神輿も焼失した。安土・桃山時代、天正14年(1586年)の西本宮再建時に新たに造られた。天正17年(1589年)、さらに二基が新造されている。山王祭に使われている神輿は、昭和48年(1973年)に新造されたもので、重量は600sに軽量化されています。

八王子山参道口(三宮、牛尾宮遥拝所) 神輿収蔵庫 山王祭に使われる七基の神輿を展示
神輿七基はすべて国指定重要文化財に指定されてる。
新たに造り替えた神輿を4月の山王祭で担いでいる。 東本宮
東本宮楼門 東本宮境内 三間社流造の樹下宮(祭神:鴨玉依姫神 旧称:十禅師)
拝殿 日吉造の本殿(祭神:大山咋神 旧称:二宮) 日吉大社案内図

Tourist 2014.02.10(M)

☆参考資料:比叡を歩く、比叡山延暦寺、比叡山、比叡山歴史の散歩道、滋賀県の歴史散歩道・上下巻、京阪ウォーキングマップ『大津・坂本編』、Wikipedia、他

 

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